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1．什器の意味

什器は、日常生活で使用する道具・食器・家具を指します。店舗で販売・展示する商品を陳列・設置するための器具や器材を「什器」と呼ぶことが多いです。

「什」という言葉は、十人の兵隊を表している形声文字であり、「10を単位にして数えなくてはならないほど多い」といった意味を持っています。そこで、たくさんある器を什器と表すようになっていき、現在では食器や家具全般を什器と呼んでいるのです。

2．備品の意味

備品は、店舗・学校・オフィスなどで備え付けてある物品のことです。基本的には耐久年数が1年以上あり、長期にわたってそのままの形状で繰り返し使えるものを備品と呼びます。
1回限りしか使えないものや、使うにつれて量が減っていくようなものは備品ではなく消耗品に該当します。

3．家具の意味

家具は、室内で日常的に使用する道具のことです。生活するために備えておかなくてはならない、たんす・棚・机などが家具に当てはまります。
家の中に据え置くような大型の道具類を指すので、会社・店舗・学校などで使用するような机や椅子は家具に当てはまりません。
しかし同じ机であっても、家で生活のために使うものならば「家具」と呼びます。

4．どこで使うかで判断する

什器・備品・家具の意味を紹介しましたが、すべてほぼ同じものを指すのでは？と感じた方も多いはずです。
同じものであっても、どこで使うかで呼び方が変わります。

たとえばハンガーラックの場合、自宅で自分の衣類をかけるために使用するなら「家具」になりますが、アパレルのお店で商品を陳列するために使う場合は「什器」、会社で通勤用のコートなどをかけるために使う場合は「備品」です。

1．小売店の什器の種類

ショーケース

高級品・単価の高い品物を陳列するために使用する、ガラス製の陳列什器です。ガラスの内部に商品を陳列するように作られています。

平台

いわゆる一般的な陳列棚で、上部がテーブルのようになっています。また島状の什器なので、平台をいくつか配置して通路を作り、歩きながら商品を見て回れるようにして使用することが多いです。

キャッシャー用カウンター

会計を行う際のカウンターです。レジが配置されており、店員とお客さんが対面に立ってやり取りをします。

ゴンドラ什器

平台と似ていますが、ゴンドラ什器は棚の組み換えが可能な什器です。

2．飲食店の什器の種類

カウンター（テーブル）

店舗の形状によって異なりますが、お店側とお客さん側がカウンターを挟んで向かい合います。持ち帰りやセルフ注文の店舗はレジなども含めてカウンター越しでやり取りをするのが一般的です。

一方、カウンターで食事ができるようにテーブルを配置する場合は、カウンターの中が厨房や作業台になっていて、お客さんはカウンターをテーブルとして使って食事を楽しみます。

ショーケース（冷蔵機能）

出来上がっている総菜や料理などを効果的に陳列するための什器です。デパ地下などにいくと、ショーケースで料理を販売している店舗が多いため、見かける機会は多いでしょう。
鮮度を保ったままで美しく見せる演出ができるので、飲食店にとってなくてはならない什器です。

コールドテーブル

飲食店の厨房で使われる什器です。冷蔵庫が台下にあり、天板を作業用のテーブルとして使用します。